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学外で学ぶフィールドワーク

2018.12.11

志度湾の漁業従事者の
依頼から始まった水質調査



三好研究室では、海や河川の水質調査、環境保全に関する研究を行っています。
 また、理工学部のある香川キャンパスは、海苔や牡蠣の養殖が盛んな志度湾に面しているため、志度湾の水質調査や、牡蠣の不漁の原因を探るための様々な研究も行っています。 この研究は、志度湾で漁業を営む方からの「牡蠣の不漁の原因を調べてほしい」という申し入れから始まりました。

志度湾の潮の満ち引きの様子や水質の検査、牡蠣そのものの個体のサイズの計測、などの研究を続けた結果、牡蠣の生産量がピークだった昭和30年〜50年代から平成元年前後にかけて、大幅に牡蠣の生産量が減っていることがわかりました。

この期間に何が起こったかを調べているうち、海中に排出されるチッ素やリンの規制開始、という1つの要因が浮上してきました。海中のプランクトンが大発生して魚が死んでしまう「赤潮」という現象を防ぐために、下水処理場から出る排水に含まれるチッ素やリンの量の規制が始まった年と、牡蠣の不漁が始まった年が、おおよそ一致したのです。

地域のためになる研究を

牡蠣のエサとなるのは植物プランクトンで、植物プランクトンのエサは、海中のチッ素やリンなどの栄養分です。三好研究室では、チッ素やリンが海中に排出されなくなったことが、牡蠣の漁獲量が減ってきている一因ではないかと漁業者の方に報告しました。

この調査結果を受けて、漁業者側は、下水処理場に対して、海に排出する水の中のチッ素やリンの量を増やすことを要望しています。ただ、下水処理場側としては、それらを増やすことで、再び赤潮が発生することを心配しています。さらに、赤潮防止のための条例も制定されていることから、条例に触れないギリギリの値でしか、海中にチッ素やリンを流せません。

海中のチッ素やリンを増やして赤潮が発生すれば魚が捕れなくなりますし、チッ素やリンが少なければ牡蠣が育たなくなります。現在、三好研究室では、さぬき市からの依頼で、志度湾内のどの場所で、どの時期に、どのくらいの量でチッ素やリンを流せば、牡蠣の漁獲量は増えるか、ということを研究しています。魚にとっても牡蠣にとっても住みやすい志度湾にするために、丁度いいバランスを模索しているところです。

どんな研究であれ、目的は、社会の役に立つこと、世の中をより良くしていくこと。 これからも、地域の方に「何か問題が起こった時は、徳島文理大学に相談してみよう」と頼りにされるような大学でありたいです。

学外で学ぶフィールドワーク

学ぶ場所=大学とは限りません。大学の外で学ぶべきことは多くあります。

海や河川の水質を調査している三好研究室では、学生が卒業研究のために、漁師さんに頼んで船を出してもらうことがあります。また、漁師さんが加入している漁業協同組合のお祭りなどの際には、学生がボランティアスタッフとして参加することがあります。普段は大学にいる学生と、普段は海にいる漁師さんが直接会って話をすることで、新たなアイデアや発想が生まれます。

学生の皆さんにはどんどん大学の外に出て、現場で働く人の声を聞き、多くのことを学んでいって下さいね。

本学の「私立大学研究ブランディング事業」に
おいて
理工学部も共同研究を行っています。

2017(平成29)年度の私立大学研究ブランディング事業として、本学が申請した「藻類成長因子を用いた海藻栽培技術イノベーション」が採択されました。採択された60の事業(応募:188大学)は、さらに【S】【A】【B】【C】【D】の5段階にランク付けされ、本学の事業はAランクと高い評価を得ました。

既に2017(平成29)年度の事業実施委員会(学長主催)が2回開催され、薬学部・香川薬学部・人間生活学部・理工学部・総合政策学部および生薬研究所から18の研究室がこの事業に参加することになりました。

藻類成長因子を用いた海藻栽培技術イノベーション

理工学部 ナノ物質工学科 応用生物工学チームとしての取り組み

【研究項目】

種付け網を用いた沿岸養殖(従来法)への応用

【研究内容】

緑藻類胞子の養殖網への定着と発芽に影響する因子の解明とその最適化

【研究者氏名】

  • 箕田 康一
  • 三好 真千
  • 文谷 政憲
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