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パルスLED栽培

2018.12.11

 

プラズマテレビの特殊な光を利用して、レタスを倍速で成長させる研究を行っています。 レタスは通常、光を浴びている間だけ光合成を行い成長します。夜間は日中に蓄えた糖を消費するだけで、成長そのものはしていません。ですが、プラズマテレビから出ている、肉眼では見えない、断続的で特殊な光「パルス光」をレタスに照射すると、レタスは日中も夜間も絶えず光合成を行い、成長を続けます。

 

更に、研究の結果、ずっと光が当たっている状態よりも、断続的に光が当たっている状態の方が、レタスの成長が早いことがわかりました。断続的なパルス光であれば、消費電力もぐっと抑えることができます。

 

LEDの光と、蛍光灯の光、さらにプラズマテレビから出ているパルス光、これら3つをそれぞれ別のレタスに照射し、それぞれのレタスの成長具合を比較する実証実験を行いました。結果、パルス光を照射して育てたレタスの重量は、蛍光灯の光を照射したレタスのおよそ2倍、LEDを照射したレタスのおよそ1.5倍という結果が出ています。

 

また、レタス以外でも実験を行っています。
海苔などの原料となる藻類のアオサで実験した結果、パルス光を照射したアオサは、1週間で2倍に増えました。現在は、植物を倍速で成長させる技術の商業化に向けて、他大学と連携しながら再現実験を行っています。

 

世界で紛争が起きる原因というのは、「水」、「領土」、「食料」です。レタスを通常の倍の速度で成長させる技術が確立したら、光合成を行う全ての植物に応用できるかもしれません。農作物の収穫量が2倍になれば、食料を巡る争いや戦争を回避できる可能性が高まるのではないでしょうか。私は、この研究を通して、ご飯が食べられない境遇の子どもがいなくなればいいと願っています。

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